教育現場、高齢者施設をはじめ、高温多湿となる夏季において、熱中症リスクへの対策が求められています。
熱中症リスクの判断のもととなる暑さ指数(WBGT)を必要な地点で継続的に計測し、そのデータを見える化することで、日々の熱中症対策に活用するためのソリューションを提供いたします。
- ○暑さ指数(WBGT)センサーによる計測
- 熱中症予防情報として、気温だけではなく、湿度や日差しの違いといった複合的な気象条件を加味した「暑さ指数(WBGT)」を参照にすることで、より的確な熱中症予防対策に活かすことができます。
- ○必要な地点、必要な時点での実測値をモニター
- 暑さ指数は、気象条件や屋内・屋外といった計測場所の条件によってそれぞれ値が異なります。IoTを活用して、ピンポイントでの実測値を収集しモニターすることで、より的確で細かい対策をとるために役立てることができます。
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- ※暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)とは
- 熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標。環境中の温湿度、風速、日射量などを総合的に考慮して、人体に与える熱の影響を評価する指標です。
- ※環境省では、暑さ指数をもとにした熱中症警戒アラートを出していますが、このアラートの発表は都道府県ごと(一部地域は府県予報区単位)です。またこの場合、実測は11地点のみで他は推定値であり、実際の値とは異なってきます。
特徴と導入メリット
- 1.ピンポイントの実測値を継続的にモニター
- ・実際の活動場所での暑さ指数を計測でき、ピンポイントでの状況を把握できます。
- ・ほぼリアルタイムの計測値をモニターできるため、迅速で的確な判断に役立ちます。
- 2.熱中症アラートの提供
- ・基準値を超えた場合、あらかじめ登録したメンバー(責任者、保健担当者等)にメールまたはSMSでアラートを送ります。
- ・警戒情報の共有、迅速な対策検討(休憩取得指示、作業一時休止指示等)が可能となります。
- 3.履歴データの蓄積
- ・実測データとその時に取った対応策とを照らし合わせて分析することで、より細かい予測や効果的な対策方法が具体的に見えてくるようになります。
- 4.熱中症予防への意識の向上
- ・暑さ指数を継続的にモニターすることで常に意識することになり、熱中症対策への意識が高まり、予防効果がさらに高くなります。
活用例
- ◇ 活用が期待される導入場所
- 学校(屋外、体育館)、保育園
- 養護施設、介護施設
- 公共の施設(ホール、公民館・集会所、体育施設、運動場、公園、避難所等)
- イベント会場(屋外イベント、屋内イベント、屋外での入場待ち等)
- 製造現場、工事現場(工場、建築現場等)
- 農場(圃場、ビニールハウス等)
- ◇ 活用例①(事前判断・対策)
- (1)学校の授業、行事・イベント、屋外での作業などの開始前に、暑さ指数を確認。
- (2)実測値に基づき、授業内容の変更やイベント開催の可否などを検討したり、休憩時間を増やすといった具体的な予防対策を実施。
- ◇ 活用例②(緊急対応)
- (1)事前に、暑さ指数の危険判断値をシステムに設定。
- (2)基準値を超えたことをシステムが自動検知し、事前登録した管理者や関係者に対し警戒アラートを一斉通知。
- (3)関係者により、緊急対策を検討し、直ちに活動の中止や休憩の取得といった対応策を実施。
導入事例
- ◇ 公立小学校 グラウンド/体育館
- ◇ 公立中学校 グラウンド/体育館
- ◇ 特別支援学校 グラウンド/体育館
- ◇ 市営総合体育館 アリーナ
- ◇ 市営陸上競技場 競技場内
- ◇ 町営保育園 園庭/園舎内
- ◇ 道の駅 屋外イベントスペース
- ◇ ワイナリー ブドウ畑圃場